積層造形インプラントを用いた人工股関節置換術の臨床成績に関する多施設共同研究

研究課題名
積層造形インプラントを用いた人工股関節置換術の臨床成績に関する多施設共同研究
研究の対象
2015年4月1日~2018年3月31日の間に人工股関節全置換術を施行され、当院において経過観察している患者さまの中で、積層造形インプラントが埋植されている患者さまを対象とします。
研究の目的・方法
人工股関節置換術は股関節の病気の治療法として有用であることが示されています。
近年、技術の発展により革新的な製造方法として積層造形法(いわゆる3Dプリンター)が開発され、人工関節にもこの技術が応用されるようになりました。これまで、人工関節と骨の結合をよくする人工関節表面の構造を実現することが難しかったのが、この技術によって、複雑な構造表面を持つ人工関節が製造できるようになりました。しかし、新しい技術のため、その臨床成績の報告は少ないのが現状です。
そこで、積層造形インプラントが埋植された患者さまにご協力いただき、その臨床成績を分析することとなりました。この新しい製造方法で作成した人工関節の臨床成績を明らかにすることで、人工股関節置換術の治療方法の改善・確立、さらには新しい人工関節の開発に役立てることを目的とします。
方法は対象のインプラントが埋植されている患者さまの経過観察を、他の人工股関節全置換術をうけられた患者さまと同様、原則下記のスケジュールにそって行うことにしておりますが、これまでの検査結果のデータを解析させていただきます。
術前
調査期間 (24ヶ月間)
手術日
術直後
6か月後
12か月後
24か月後
Day
0
0
0
180
360
730
許容範囲
-30~0
-
±30
±30
±60
±60
基本情報
手術記録
X線所見
研究期間は2021年3月31日までを予定としております。
研究に用いる試料・情報の種類
今回の研究について、患者さまの結果をデータとして利用させて頂きます。これらのデータは、匿名化を行った上で、調査事務局である千葉県済生会習志野病院により分析作業を行います。その際に用いるデータは診療記録、手術記録からレントゲン検査結果等です。データを取りまとめるために関係者が見ることはありますが、その場合もプライバシーは守られます。
外部への試料・情報の提供
データセンターへのデータの提供は、特定の関係者以外がアクセスできない状態で行います。対応表は、大阪大学運動器医工学治療学において個人情報管理者が保管・管理します。
研究組織
この研究は下記の全国の施設と共同で実施します。
千葉県済生会習志野病院 整形外科
山口大学医学部附属病院 整形外科
岡山大学病院 整形外科
岡山市立市民病院 整形外科
川崎医科大学医学部附属病院 整形外科
北海道大学病院 整形外科
お問い合わせ先
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さまもしくは患者さまの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さまに不利益が生じることはありません。
 
「積層造形インプラントを用いた人工股関節置換術の臨床成績に関する多施設共同研究」 事務局
研究責任者: 菅野 伸彦
事務局責任者・個人情報管理者: 安藤 渉
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-2 大阪大学大学院 医学系研究科 整形外科内
TEL:06-6879-3271 FAX:06-6879-3272