骨疾患の自動診断、自動解析を可能とするArtificial Intelligence(AI)の開発に関する研究

実施期間 2018年8月30日~2023年3月31日
研究機関 大阪大学整形外科、星ヶ丘医療センター整形外科、市立豊中病院整形外科、北大阪警察病院整形外科、小西病院整形外科、堀口記念病院
主任研究者 岡 久仁洋 大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学(整形外科)
研究目的 単純X線画像から骨疾患の自動診断を可能とするAIを開発し、またAIの機能を用いて2次元の単純X線画像から3次元の骨モデルを予測構築するプログラムを開発することです。
対象と方法 骨折、変形、脱臼、先天異常、関節リウマチ、骨粗鬆症などの骨疾患を有する患者。外傷、先天異常も含めるため未成年者も含む、全年齢を対象とします。2013年4月~2023年3月に上記疾患により、大阪大学医学部附属病院、星ヶ丘医療センター、市立豊中病院、北大阪警察病院、小西病院(豊中市)、堀口記念病院のいずれかの施設で、上肢のレントゲン、CT、MRIの検査を受けられた方のデータを使用する可能性があります。
意義 外傷による骨折、先天疾患による変形、関節リウマチによる骨関節破壊、骨粗鬆症などは一般的に専門医が単純X線を用いて診断を行う。しかし、外傷は、救急医、整形外科専門医だけでなく、医師の確保が難しい地域では外傷が専門外である医師が初療に当たることもあり、初期診断、治療の遅れにより重篤な後遺症を残すことが少なくありません。また、関節リウマチ、骨粗鬆症に関しては早期治療介入が予後を決定します。AIによる画像識別精度は、すでに人間の判断による精度を上回ることが実証され各分野、産業で応用されています。AIによるX線自動診断システムが開発されれば、専門外である医師が、適切な治療を行うための初期診断の有用なツールとなるだけでなく、X線画像で異常を示すあらゆる疾患に応用することが可能となります。さらにデータを蓄積することにより、2次元X線画像から、CTを用いずに3次元画像を自動で構築する新しい解析プログラムの開発も可能であると考えられます。これは、患者被ばく量の低減に寄与するものとなります。
研究に用いる試料・情報の種類 情報:年齢、性別、病名、カルテ番号、レントゲン、CT、MRI画像等
外部への試料・情報の提供 データセンターへのデータの提供は、特定の関係者以外がアクセスできない状態で行います。対応表は、当センターの研究責任者が保管・管理します。
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照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先

大阪大学医学系研究科器官制御外科学
住所:吹田市山田丘2-2
電話番号:06-6879-3552
担当者・研究責任者:大阪大学キャンパスライフ健康支援センター 岡 久仁洋