数井 ありさ 先生

平成26年入局
大阪大学整形外科

阪大整形外科に入局するまで

平成26年入局の数井ありさと申します。

私が整形外科に興味を持ったきっかけは単純明快、「筋肉が好き」でした(ゴリマッチョ好き)。初めはそんな軽い気持ちで初期研修で整形外科をローテートしました。そこでスーパー整形外科女医の先輩、M先生との出会いがありました。M先生は当時30代後半で、バリバリ専門領域の手術を執刀する傍ら、プライベートでは一等地にマンションを持ち、家にはワインセラー、おまけに留学先のフランスでゲットしたイケメンフランス人の彼氏がいる・・・!私は公私ともにM先生の弟子になることを決め、阪大整形外科に入局しました。(M先生はその後彼と結婚され、二児の母でバリバリ働くスーパーママドクターです。)

入局からレジデント時代

いざ入局すると同期入局18人中女医がなんと6人もいて、心強かったことを覚えています。働き出してから女医ということでハンデを感じたことはほぼなく、むしろ珍しい女医ということで周りの先生方や患者さんに親しんで覚えてもらえることが多かったです。男性医師と比べて非力ですが、整形外科診療において馬鹿力が必要な場面は意外と少なくコツを掴むと大抵のことはできるようになるので、そこで悩むことはありませんでした。

写真1 | 優しい同僚たちと

結婚、大学院進学そして出産、現在に至るまで

医師6年目のとき、他大学に入局していた整形外科医の夫と結婚しました。その後大学院に進学を決め、大学院1年目で妊娠が発覚、第一子を出産しました。妊娠中トラブルが多く急に休むことも多々ありましたが、温かくフォローしていただいて感謝しかありません。

出産によって、それまで仕事と家でのグータラに励んでいた生活スタイルが激変し、趣味の海外ドラマを1本も見ることがないまま2年が過ぎました・・!その間、やはり育児に時間を取られ思うように研究も進まず焦る気持ちもありましたが、指導医の先生方からは「子ども優先で。焦らずにゆっくりやっていこう」と言葉をかけてもらい、優しい同僚は常に私のフォローの仕事もしてくれ、大変恵まれた環境で研究を続けることができました。そこへきて、大学院3年目で第二子を妊娠・出産しました。研究がまだ中途半端な段階での妊娠だったにも関わらず、周りの先生方に快く支えていただき、無事出産することができました。この文章を書いている現在は、産後2か月です。私自身の希望で、産後3か月から徐々に研究に復帰していく予定にしています。

写真2 | 快く支えてくれる周りの先生方

ママドクターとして思う、阪大整形外科の魅力

最大の魅力は医局員が多く、女医もとても多いことです!毎年11月に「女医会」を開き情報交換をしています。今では興味を持ってくれている学生さんや研修医の先生の参加も増え、参加者は毎年20人を超えています。結婚・出産はしたいけど、整形外科を専攻しても大丈夫だろうか・・・と、このページを見ている学生さん・初期研修医の先生もおられると思います。仕事と家庭の両立について不安に思う気持ち、めちゃくちゃわかります。自分が経験して言えることとしては、整形外科が家庭との両立に不向きということは特にないと思います。むしろ、男性が多い科なので産休育休中や「どうしてもの時」にフォローしてくださる体制が整いやすく私自身とても助けられています(いつも本当にありがとうございます)。また、阪大整形には『イクメン』が多く理解がある&話も合うのでその点も有難いです(笑)。

女性医師の出産後の働き方も多岐に渡っています。市中病院で常勤で働く先生、大学勤務の先生、時短で働く先生、リハビリ医として働く先生、開業された先生などなど。色んな考え方・働き方を間近で見られるので、人生の選択肢が拡がると思います。ちなみに出産後もバリバリ働く先輩ママたちは口をそろえて「夫選びが肝」と仰います。ご希望があればみんなでパートナー探しの相談にも乗りますので、いつでも女医会に参加してください(笑)

阪大整形外科を少しでも進路の選択肢として考えられている医学生、研修医の先生方。気軽に見学に来て、おしゃべりしましょう!皆さんとお会いできるのを楽しみにしています!